1人目のお産だったのにありがたいことにすんごい軽いお産だった私。どれだけ軽かったかというと、予定日ちょうどの検診で子宮口が6センチほど開いていることが判明。陣痛はまだなくそのまま入院ということになり、促進剤を打って5時間後には誕生しました(笑)助産師さんにも「早いね〜こりゃ2人目の時は気をつけなきゃね!」と言われるほど。
それはそれは「鼻からスイカ」と言われるほどですから、陣痛&出産ってものすごい辛い状況を想像してたんですが、本当に幸せなことにこんなお産だったので精神的には「なんか私いけるな大丈夫やわ」って感じで産後直後は元気でした(笑)
そして早速始まる育児指導。授乳や沐浴の仕方などもりもりのスケジュールでめまぐるしく過ぎていく入院期間。
この記事の目次
ストレスが溜まって爆発しそうと思ったら「たまご絵日記」を読んで笑うべし
マンガにはこういうジャンルもあるんですね〜本当色々あるなぁ。元々はブログで連載されていたものをコミックエッセイ本として書籍化したもの。紹介した本以外にも育児エッセイのマンガ本は一時期貪るように読みました(笑)
このマンガの何が面白いかというと、本当に母の心情表現が的確かつ比喩がユーモアに溢れていてめっちゃ笑えます!普段全く同じようなことが我が家で起こっても、その場は特に笑いがこみ上げてくることなんてないけど、マンガを通して改めて思い返すとなんて面白いことが起こっていたんだろうと気付かせてくれる(笑)、素晴らしい本だと思います・・・!!
育児はもちろん楽しいことだけじゃないです。時には「あ〜自分って本当ダメなママだな・・・」なーんて落ち込むこともしばしば。そんな心の葛藤を飾ることなくまっすぐ、でも笑える形で表現してくれてるから「まーそんな時もあるよね」って、良い意味で開き直るきっかけを与えてくれます。
「たまご絵日記」には続編もあります。こちらもめっちゃ面白くてタダでさえ寝不足なのに寝る間を惜しんで深夜に一気読み!でも深夜なんでゲラゲラ笑いたい気持ちを必死に抑えました(笑)
なんと!さらに続編が出ているではありませんか・・・!?
著者のナナイロペリカンさんのブログはこちらです→http://nanairo-perikan.blog.jp/
たまにサイトに行って元気をもらってます〜はぁ面白い(笑)
退院後、私が精神的にまいって病みかけたきっかけはこれでした
入院中の育児指導がめっちゃスパルタで怖かった
助産師さんや看護師さんなど色々な人が交代で、なんやかんや指導してくれるのですが、中にはすごく厳しい方も・・・。赤ちゃんのことを思って言ってくれているのはもちろんわかるんですが、指導ではなく叱られていると感じてしまっていた私。「すみません、すみません」と謝りまくってましたw
うちの子は最初おっぱいを全然飲めなくて(今では信じられないですがw)ミルクも全然飲まなくて、一斉に同じ場所に集まって始まる授乳&ミルクタイムでも、いつも私が最後まで残ってあげているという状態でした。それも精神的にやられました。
今思うと、赤ちゃんの個性で色々なタイプがあるし、そもそも赤ちゃんみんなが一斉に同じタイミングでお腹が減っておっぱい欲しがるわけもないし全然気にすることじゃなかったんですけどね(笑)
でもそんなこと誰もその時は教えてくれないじゃないですか・・・?だから「なんでうちの子だけこんなに飲まないんだろう」「体重落ちないかな大丈夫かな」「何がいけないんだろう」「ミルク飲みきるまでずっとこうしてなきゃいけないの?」とか悶々考えてしまいました。
入院3日目にして早速泣いた(笑)
はい、出産して早速部屋で泣きました(笑)私の受け止め方もよくなかったんだと思いますが、鬼コーチ(笑)の指導で「私ってなんてできない母親なんだろう」「他のお母さんはなんであんなに落ち着いてるんだろう」「なんで同じようにできないんだろう」って、すごく自信なくしてしまって、耐えきれず部屋で声を殺し泣いてしまいました。ティッシュ1箱あっという間になくなって多分泣いてたのバレたと思いますが・・・(汗)
でも、この頃の私にほんと言ってやりたい。
腫れたまぶただと翌日の指導の時間で泣いてたのバレるのが恥ずかしいので、必死に水の入ったペットボトルとかでまぶたを冷やしながら寝ました。でもその甲斐なく、翌日はすんごいひどい顔に仕上がりました(笑)マスクしたり前髪で顔を隠したりしつつ、あんまりスタッフさんたちの顔を見ずにうつむき加減でなんとかやり過ごし、腫れが引くまで大変でした(泣)
退院後、教えられたことに忠実にしたがうことで「正しい育児」ができると思った
短い入院生活の中、教えられたことを必死に覚えて、「これらが難なくマスターできることが大事なんだ」と思って退院した私。
でも、うまくいかないことだらけでした。きっかり3時間おきにおっぱいを欲しがって泣くことはないし、ミルクの量を教えられた通りにあげても飲みきらないことだってしばしば。おむつだって、教えられた通りに替えてるつもりだけどなんだかお尻が赤くておむつかぶれっぽくなってしまったり。
その度に「ちゃんとやってるはずなのにどうして」と焦るし、焦りはイライラに変わり旦那に当たっちゃうし、余裕がない。実家の母も来てくれていたので、色々教えてくれたものの「昔と今は違うから!」と周りの声は聞こえない状態。「これでいいの?合ってるの?」と常に自信がなく不安な状態の私なんか知る由もなく、何かしらすぐ泣いて私を呼ぶ娘。
退院して2週間が経ったころ、今度は泣いた娘を抱っこしている時に耐えきれなくなって泣いてしまいました。
こんな状態の私を置いて母が実家にもうすぐ帰ってしまうことも大きな不安だったのだと思います。
そしてこの頃はまだ「娘が可愛い」という感情がまだ湧き出てこなかった時期。母になったという実感がまだ追いついてなかったのです。あんなに会いたかった赤ちゃんに会えたのに、どちらかというと戸惑い気味。でも「赤ちゃんが可愛いと思えない」なんて言ったら、なんてひどい母親だとか思われそうで怖くて言えなかったです・・・。
複雑な心のモヤモヤを言葉にしてくれる「きみは赤ちゃん」が救ってくれた
芥川賞作家の川上未映子さんの出産・育児エッセイ。お子さんが1歳になるまでを描いています。この本は、前半は妊娠中のこと、後半は出産後のことで半分でちょうど分かれているんです。いわばマタニティ本でもあるし育児本でもあるという。
妊娠中&産後って、色々思っててもそれを言葉にするのがなんか大変というか難しくなるんです。それを作家さんならではの表現で事細かに鮮明に言葉にしていて、「そうそう!そういうことが言いたかったの」「そういうことを思ってたんだよね!」と気持ちを代弁してくれている本だと思います。
こちらも笑い要素はあるんですが、ジーンと泣けるページもあります。そして、私はこの本を読んで娘がだんだん可愛く、愛おしいと思えるようになっていきました。心と体に訪れる様々な変化に、嬉しいながらも戸惑いや不安などたくさんの感情が押し寄せて来て、でもどう説明したらいいのかわからない・・・そんなマタニティ期のエピソードも共感ばかり。産後は夫婦間の問題や夫に対する感情、仕事に対する気持ちの変化や子供への愛おしさが溢れる瞬間など、あるある話ばかりで・・・(泣)そしてなんとリアルなことか!
文体が柔らかく、まるで会話しているように進んでいくのでスラスラ読めます。私は2日で一気に読んでしまいました。
人と会えない時は本と向き合ってみるのもおすすめ
長時間、じっくり本を読む時間なんてなかなか取れないかもしれませんが・・・でも本なら細切れにスキマ時間を使うなどして自分のペースで読み進めることもできるし、気分転換にぜひオススメしたいです。私は出身は関西なのですが今は住んでおらず、友人とも離れていてなかなか会うことができません。こちらに知り合いもあまりいなくて産後は旦那さん以外と話してない日々がずっと続いた時に、本を読んだことで救われました!
幸せで大変な子育て生活、うまく息抜きして自分のペースを大切にしていけたら良いですね〜!