はじめに、これは母乳主義とか完母推奨とかそういう内容ではないです。ただ、私の体験談がだれかほかの人の参考になれば嬉しいなぁと思って書いています。
当時の私はこういう体験談とかをネットで探しまくっていて、情報を得る度に凹んだり悩んだり・・・色々考えさせられました。だけど、時に勇気付けられたこともあったし前向きになれた時もあったので、同じように今悩んでいる誰かの支えになることができたらと思ってこの記事を書くことに決めました!!(もし不快に思われる方がいたらもしかしたら消すかもしれません・・・)
この記事の目次
産んだら出るもんだと思っていた母乳
母乳育児に関して、産むまではめっちゃ軽い気持ちで考えていた私。「産んだらまあ出てくるんでしょう」と思って、乳頭マッサージもしたことがなく…。というのも乳頭マッサージに少なからず痛そうというか、なんか抵抗があったのと、刺激された結果、身体が勘違いして赤ちゃんがもう出て来てしまったらどうしよう!?っていうなんとなーく漠然とした不安があって(笑)気持ち的に進まなかったんですよね。
実は子供が生まれるまで、「完ミ」とか「混合」とか、母乳・ミルク育児に種類があるともほぼ知らず…産休に入ってからは毎日暇だぁとか言ってた割に結構前に買った育児本はその分厚さと(今思えば親になるプレッシャーからか)読み進める気になれなくて、何にも予習してなかったんです。
先輩ママ友に、入院準備にはピュアレーンを持って行っといた方が良いよ!とアドバイスされていたんですが、何がそんなに必要なのか、乳首がどーなるの?って感じでした(笑)
いざ毎日の授乳タイムが始まると、全然母乳は出てないのに既に乳首がめちゃくちゃ痛い!こんなの知らなかったの連続でした。とにかく産む事が大事だと思っていただけで、その後のことまで準備というか知識を入れることをしてなくて、今となってはそれが後悔というか、気持ち的にどんどん余裕がなくなってしまったので。
産後すぐの頃病みかけた私を助けてくれた本について別記事に書きました↓
乳頭保護器をつけての授乳生活
入院中、私の母乳が出ないのもそうなんですが、娘の方も最初はなかなか吸えなくて、それを見ていた助産師さんが乳頭保護器を付けてくれたんです。それだと吸いやすくなるそうで。
確かに吸ってくれるようになり、退院してもしばらくの間は授乳の度に保護器をつけていました。
でも、娘がそれで母乳が飲めるならと、ただただちょっとでも沢山飲めるようになって欲しくて、それに伴って母乳ももっと出るようになるだろうと思って続けてました。
生後1ヶ月ほど経った頃には、娘もだいぶこのスタイルに慣れて来て、保護器をつけた乳首を順調に吸うようになりました。
さて、そうなると考えることは、いつ保護器を外そうか。娘はすっかりこの形で覚えちゃってるみたいだったし、外して直接吸うことを拒否されるかもと思うとつらくてなかなか踏み出せず。もうずっと卒乳までこのままでも良いんじゃね?と思えてきて。
でももうこれ私としては、いい加減毎日めんどくさすぎて(笑)保護器を外して直接吸ってもらうように特訓することに決めました。
予想通りギャン泣きからの全力拒否
初めて保護器なしで乳首に触れさせてみました。字幕をつけるとしたら「何これ!?いつものおっぱいじゃないし!ママのおっぱいじゃないし誰のやねん!こっちはお腹減ってんねんとっとといつもの出せや何この形飲みづらいぎぃやーー!」って感じのギャン泣きで、予想通りの反応だったけどやっぱ辛かったです(泣)
それでも、諦めずにやってこれたのは、今思えば勘違いだったのか騙されてたのか(笑)最初授乳し始めの一瞬だけですが、直接乳首を吸ってくれてたんですよね。まぁでも時間にして0.5秒くらいなんですけど。
それが心バキバキの私をなんとか支えてくれました。あ、吸うは吸うんだな、0.5秒だけど・・・と。
それからは毎回授乳時のミッションとしては、娘の口に乳首が触れたらミッションクリア→保護器付けて授乳って感じで、めっちゃレベル低いミッションからスタートしていきました。口に触れることに抵抗がなくなったら、今度は口の中に乳首が入ったらミッションクリアということにしました。
ちょっと低すぎるかな?くらいがちょうどよかったと思います。なぜなら、それだと訓練の最初の頃は比較的するっとクリアしていくのでモチベーションが下がらずに済む!クリアしていく習慣を身につけられれば多少ダメな時があってもちょっとは心が強くなっているはず!だと・・・。
だんだん、一回を二回、三回とレベルをあげていったのですが、三回吸えるくらいになってくるといつの間にか自然と直接連続でそのまま吸ってくれるようになり保護器は取れました!
当時はもう果てしない長さに感じましたが、今振り返ると1ヶ月ってそんなに長くもないですね(笑)いやでも、訓練中はもうやっぱずっと取れないかもダメかも諦めちゃおうかな、とか、洗い物くらい良いじゃないこの辛い拒否反応より面倒なことのほうが良いじゃない、とか延々と思ってました〜(涙)
保護器が外れてまず感じたのは、吸引力の強さ!!!掃除機のCMみたいに言うけど(笑)こんな力強く吸うの!?なんなら乳首ちょっと痛いわ!と。保護器というくらいですから、やっぱ今まで守ってくれてたんですね。直接乳首を吸ってもらえるようになって速攻で切れました(泣)めっちゃ痛いしピュアレーンなしではもう生きていけませんでした。先輩ママ友が言ってたことってこういう事だったのね、とだいぶ後になって気付いた私。
そして、やっとのことで保護器が取れたものの、もう一つの大きな心配事となっていたのが母乳量。
おっぱいを飲んでもすぐ泣くし母乳が出る感覚(なんかじわーっとありますよね)もあんまりない・・・やっぱおっぱいマッサージしてもらわなきゃ出ないのかな?いやーでも痛そうだしなぁなんてビビって、結局おっぱいマッサージはしてもらわず、それ以外の方法でよく「母乳が増える」と言われていることを実践しました。
たんぽぽ茶をがぶ飲みしたり、ご飯の時も汁物は欠かさなかったり。和食中心でジャンキーなものは食べない、チーズがたっぷりのピザは特に厳禁、チーズケーキもシュークリームも食べない、おやつは和菓子などなど、母乳が増えるためならと必死でした。
でもその頃ちょうど訪問してくれた市の保健師さんに「測りすぎない方が良い」「さらに気になって病んじゃうわよ」と言われて、毎日測るのは辞めました。今思えばほんと毎日測らなくてよかったと思います。ベビースケールで出た結果は毎回必ずしも正しい数値にはならないみたいだしそれで一喜一憂すると精神的にも辛くなるだろうな、と。
生後2ヶ月が過ぎて近所の母乳外来に相談することに
直接おっぱいを吸ってくれるようになったものの、授乳してから全く時間が開かない。でもおっぱいマッサージが怖い。今思うとどんだけビビりやねんと思うんですけど(笑)、友人のなかには陣痛より痛かったとかいう人もいてその未知な感じが怖かったんです。当時は桶谷式とかも全く知らなくて・・・。
でもやっぱり母乳外来で診てもらった方がいいなと決意し、たまたまネット検索して出てきた近くの病院のホームページを見ると、なんと母乳量を増やすためのおっぱいマッサージはしておりませんとの表示!そんな方針の母乳外来が近所にあったなんて・・・(泣)と藁にもすがる思いで予約しました。
そして、ここで診てもらって、生後4ヶ月ほど経っても全く増えなかったらもうミルク多めにしよう、と決めました。だっていつまでもそれで悩んでストレス溜め込んで子供と接するより、今はミルクだって栄養的にも問題はないししっかり育つしメリットだってたくさんあるから。
何でも食べて良いし吸わせ方の方が大事だという事実
生後2ヶ月が過ぎた娘、そしてたまたま休みだった旦那さんも一緒に母乳外来へ。まず助産師さんに見られたのは、赤ちゃんのおっぱいの吸い方。ちゃんと深くくわえられてるか、角度はどうか、といったこと。うちの場合はちゃんと深くくわえられていて問題なしでした!そのあと、今後母乳育児をどういう風にしていきたいのかと聞かれ、私は完母ではなくて完母寄りの混合にしたいと伝えました。
なぜかというと、完母だと保育園で大変そうだなぁというのと、私が不在でもミルクによってしばらく誰か他の人に面倒をみてもらえるようにしておきたかったのと、万が一私が事故か病気で母乳があげられなくなった時に哺乳瓶から飲むことに慣れていたら助かるかなという理由からでした。ママの数だけここは色んな考え方やバランスがあると思いますが、私の理想は上記のような感じでした。
その話から、助産師さんが1日にあげるミルクの量やタイミングなどをアドバイスしてくれます。
そして、おっぱいマッサージではないですが下記のような手でのケアを教えてもらいました。
授乳中に乳房を指でぐーっと押すというか、しごくんじゃないんですけど、ちょっとかたくなっているところをぐーっと痛くない程度に押して圧迫して、おっぱいの中に溜まってる母乳を全て赤ちゃんに吸いつくしてもらうイメージをすると良いとのことでした。
母乳外来担当の助産師さんは、国際ラクテーション・コンサルタントという資格を持った方だそうで、私も初めて聞いたのですが母乳育児に関わる専門家ということを証明する資格があるそうです。
助産師さんから教えてもらったことはまさに目から鱗で、今まで良くないと信じていたことは科学的根拠がないのだそう。例えば、脂っこいものを食べたら乳腺炎になるとか。それに直接的な因果関係はないらしく、それよりも授乳間隔が開いてしまうことのほうが問題だと教えてもらいました。また、水分をたくさん摂ったからといって、直接母乳量増加につながるとは言えないそうです。(それも科学的根拠はない)
それに、母乳に含まれる脂肪分というのは、乳管よりかなり小さいかたまりなのだそうで、詰まるということは理論上考えられないとのこと。
もちろん食べ過ぎは何でも良くないと思いますが(笑)、過度に気にしなくて良いんだと教えてもらって、また、それら食品に直接的な要因はないんだと知って気持ちがすごくラクになりました。それよりもコンスタントに赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことが大事なんだと。あとはやっぱり、赤ちゃんの乳首のくわえ方!!これもめっちゃ大事!
だけど、これは実際に助産師さんに見てもらわないと分からないですよね・・・イメージとしては、アヒル口かな?大きく口を開けて乳輪ごとカプっとくわえてもらうとアヒル口みたいになると思います。
また、何往復しても良いということも、当時の私には新しい発見でした。1度の授乳で、左右1回ずつじゃなくても良いんだと。2往復しても母乳は出るわよと聞いて、それまでてっきりなんとなく左右1回ずつ終わったら授乳タイムっておしまいとか思い込んでたけど、何往復しても母乳って出るんだ!と。
そして母乳外来で診てもらってからは、授乳の時に乳房をぐーっと押すことを続け、とにかく泣いたらおっぱいをあげる、私のモチベーションがある時には(笑)何往復もする、甘いものも食べたい時は食べてストレス溜めないようにする、という感じで過ごしていきました。
授乳に対する気持ちがラクになって母乳も増えた
私の場合は、乳房を押すようになってからは比較的すぐに母乳量が増えた間隔があって、たしかに授乳間隔も少しずつですが開くようになりました。最初は間隔が全くなくてもはや0秒って感じだったんですが(笑)30分、1時間と開くように。4ヶ月に入る頃にはお出かけの時にミルクを持ち歩かなくても良くなりました!
もともと私は朝に母乳が沢山出る体質で、午後からミルクをあげるようにしてたんですが、昼過ぎにあげてたミルクをなくし、夕方のミルクをなくし、ついに寝る前のミルクだけでいけるようになりました。
その頃には娘もすっかりおっぱいを飲むのが上手になって、沢山飲めるようになったのも良かったと思います。
その後はおっぱい大好き星人になっていって(笑)乳首が裂けたり色々また別のトラブルが起きましたが、授乳間隔を開けないことだけは相変わらず意識はしています。
母乳育児のことを色々調べるようになって、国際ラクテーション・コンサルタントという資格を知ったと同時にラ・レーチェ・リーグという、母乳で育てたいお母さんを応援するボランティア団体があることを知ったのですが、ここのサイトも母乳育児について色々まとめているサイトでとても参考になります。
母乳育児って色々な考えがあるけど、このサイトに書いてある「完全母乳という言葉を使いません」というページ、素敵だなと思ったのでURL載せておきます。
https://llljapan.org/message04.html
小さじ1杯の母乳には菌を殺す細胞が300万も入っているといわれています。ですから1日にほんの少しの母乳を飲むだけでも、それは赤ちゃんにとって貴重な役割を果たします。たとえ1回でも母乳を飲むことができたら、それは赤ちゃんにとってかけがえのない母乳育児です。あるいは医学的な理由があって、一度も母乳を与えない選択をしたとしたら、それもまた、お母さんと赤ちゃんの健康にとって最適な選択をしている、と胸を張っていえることです。
この言葉に、もっと早く出会えてたらなぁ・・・!それにしても、母乳外来を受診して本当に良かった。近所にめっちゃ良い母乳外来があって救われました。最初は緊張したけど、助産師さんも親身になって聞いてくれて1人1人のお母さんと赤ちゃんの状況によって母乳&ミルク育児のアドバイスをくれて、それで気持ちがだいぶラクになって・・・今思えば妊娠中から相談に行っても良かったのかな〜と思うくらいです。
これは私個人の場合の話なので、他のお母さんたちがどうかは分からないんですけど、1人の平凡な新米ママの母乳育児体験談として(笑)なんとなーく参考にしていただけたら幸いです^^
【追記】卒乳した時の体験談も書きました!!
卒乳したのでその時の体験談も記事にまとめました!あくまで体験談なので参考程度に(参考になるかわかんないけどw)読んでいただけたら嬉しいです!^^